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2025年最新】戸建て売却の相場は?自分でできる調べ方と価格が決まる7つの要因を徹底解説 2025.07.15
戸建て売却の第一歩!まずは価格相場を理解しよう
戸建ての売却を考え始めたとき、最初に行うべきことは「売却相場」を正確に把握することです。所有する戸建てが市場でどのくらいの価値を持つのかを知ることは、売却計画全体の土台となります。
なぜ売却相場の把握が重要なのか?
売却相場を知らずに売却活動を始めると、大きな失敗につながる可能性があります。
相場より高すぎる価格設定のリスク
購入希望者から全く相手にされず、売却期間が長期化します。長期間売れ残ると「何か問題がある物件だ」という印象を与え、最終的に相場より安い価格で手放さざるを得なくなる危険性があります。
相場より安すぎる価格設定のリスク
すぐに買い手が見つかるかもしれませんが、本来得られるはずだった利益を失い、数百万円単位で損をしてしまう可能性があります。
適正な相場を把握することは、このようなリスクを避け、満足のいく売却を実現するためのスタートラインなのです。
「相場」「査定価格」「売出価格」3つの価格の違い
売却を進める上で、似たような価格の言葉が出てきて混乱することがあります。それぞれの意味を正しく理解しておきましょう。
価格の種類 | 意味 |
---|---|
売却相場 | 周辺エリアで類似の物件が実際に取引されている、おおよその価格帯のこと。 |
査定価格 | 不動産会社が物件を個別に評価し、「この価格なら3ヶ月程度で売却できるだろう」と算出する専門的な予測価格。 |
売出価格 | 査定価格を基に、売主の希望や販売戦略を考慮して、実際に市場で売り出す価格。最終的に売主自身が決定する。 |
成約価格 | 売主と買主が合意し、実際に売買契約が結ばれた最終的な価格。 |
まずは自分で「売却相場」を調べ、次に不動産会社に「査定価格」を出してもらい、それを基に「売出価格」を決める、という流れを覚えておきましょう。
【完全ガイド】戸建ての売却価格相場を自分で調べる4つの方法
専門家である不動産会社に査定を依頼する前に、自分自身である程度の相場観を養っておくことは非常に重要です。ここでは、誰でも利用できる具体的な相場の調査方法を4つご紹介します。
方法①:レインズ・マーケット・インフォメーション
「レインズ」とは、国土交通大臣から指定を受けた不動産流通機構が運営する、不動産会社間の情報交換システムです。その中でも「レインズ・マーケット・インフォメーション」は、実際に成約した物件の価格情報を一般の消費者にも公開しているサイトです。売り出し中の価格ではなく、実際の取引価格を調べられるため、非常に信頼性の高い情報源と言えます。
<調べ方のポイント>
- 戸建ての種類(一戸建て)と都道府県、地域を選択します。
- 最寄り駅や面積、築年数など、ご自身の物件に近い条件で絞り込んで検索します。
- 検索結果から、類似物件の平米単価や取引総額を確認し、おおよその相場を把握します。
方法②:土地総合情報システム
国土交通省が運営するサイトで、不動産の取引価格や地価公示価格などを調べることができます。不動産購入者へのアンケート調査を基にしたデータであり、こちらも実際の取引価格が分かります。レインズと合わせて利用することで、より多角的に相場を分析できます。
<調べ方のポイント>
- 「不動産取引価格情報検索」から、時期、物件の種類(土地と建物)、地域を選択します。
- 地図上にプロットされた取引事例から、近隣の情報をクリックして詳細(取引総額、面積、土地の形状など)を確認します。
方法③:不動産情報ポータルサイト(SUUMOなど)
SUUMOやHOME'Sといった不動産ポータルサイトで、現在売り出し中の物件情報を調べる方法です。これは成約価格ではありませんが、「今、市場でどのような物件がいくらで競争しているのか」というリアルタイムの市況を知る上で役立ちます。
<調べ方のポイント>
- ご自身の物件と類似の条件(エリア、駅からの距離、築年数、面積など)で物件を検索します。
- 複数の物件を比較し、売り出し価格の傾向を掴みます。
- 注意点として、これらの価格は売主の希望が反映されたものであり、最終的には値引きされて成約に至るケースが多いことを念頭に置いておきましょう。
方法④:各自治体の固定資産税路線価・公示価格
土地の公的な価格を知るための指標として、「路線価」や「公示価格」があります。これらは直接的な売却相場ではありませんが、土地の価値を測る上での重要な参考情報となります。
- 地価公示・都道府県地価調査: 国や都道府県が公表する、標準的な地点の1平米あたりの土地価格。土地総合情報システムで確認できます。
- 路線価: 国税庁が公表する、主要な道路に面した土地の1平米あたりの価格。相続税や贈与税の算定に用いられます。
これらの公的価格は、実際の取引価格(時価)の7~8割程度の水準が目安とされています。
あなたの家の価値は?一戸建ての売却相場を決める7つの重要要素
戸建ての売却価格は、様々な要素が複雑に絡み合って決まります。どのような点が評価されるのかを理解しておきましょう。大きく「土地に関する要素」と「建物に関する要素」に分けられます。
土地に関する要素①:立地・周辺環境
価格決定において最も重要な要素です。
- 交通の利便性:最寄り駅からの距離(徒歩10分以内が人気)、利用できる路線の数、都心へのアクセスなど。
- 生活の利便性:スーパー、コンビニ、病院、学校、公園などの生活関連施設が充実しているか。
- 住環境:閑静な住宅街か、騒音や日当たりを遮る建物がないかなど。
土地に関する要素②:土地の形状・面積・方角
- 形状:正方形や長方形の「整形地」は、建物の設計がしやすく活用度が高いため評価が高くなります。一方、旗竿地や三角形などの「不整形地」は評価が下がる傾向にあります。
- 面積:広ければ良いというわけではなく、そのエリアの標準的な広さであることが重要です。
- 方角:日当たりの良い南向きに接道している土地が最も人気が高く、次いで東、西、北の順で評価されるのが一般的です。
土地に関する要素③:接道状況
建築基準法では、建物を建てる敷地は幅員4m以上の道路に2m以上接している必要があると定められています(接道義務)。この条件を満たしていないと、再建築不可物件となり、資産価値が大幅に下がります。また、複数の道路に面している角地は、開放感や採光・通風の面で評価が高くなります。
建物に関する要素①:築年数
建物に関しては、築年数が最も価格に影響を与えます。特に木造戸建ての場合、一般的に築20年~25年で建物の資産価値はほぼゼロに近くなると言われています。ただし、これはあくまで税法上の評価(法定耐用年数)であり、実際の売却市場ではメンテナンス状況などによって評価が変わります。
なお、築年数が戸建て売却価格に与える影響については、こちらの記事でより詳しく解説しています。
>>築年数が家の売却相場に与える影響は?査定額の仕組みから高く売るコツまで徹底解説
建物に関する要素②:建物の構造・耐震性
木造(W造)、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)といった建物の構造によって、耐久性や法定耐用年数が異なります。また、現行の耐震基準(1981年6月以降)を満たしているかどうかも非常に重要なポイントです。
建物に関する要素③:間取りと設備
リビングの広さや部屋数、生活動線の良さといった間取りは、ターゲットとなる買主層(ファミリー層など)のニーズに合っているかが重要です。また、システムキッチン、浴室乾燥機、太陽光発電システムといった人気の設備はプラス評価につながります。
建物に関する要素④:建物の状態(メンテナンス状況)
築年数が古くても、定期的にメンテナンスが施されている建物は高く評価されます。外壁や屋根の塗装・修繕履歴、シロアリ対策の有無、室内の傷や汚れの少なさなどがチェックされます。
正確な価格を知るために不可欠!不動産査定の重要性と方法
自分で相場を調べた後は、プロである不動産会社に「査定」を依頼し、より正確な物件の価値を把握するステップに進みます。
なぜプロによる査定が必要なのか?
自分で行う相場調査は、あくまで大まかな目安です。プロの査定では、上記で解説したような個別具体的な要素(建物の状態やリフォーム履歴など)や、最新の市場動向、不動産会社が持つ独自の顧客情報などを総合的に加味して、より現実的な売却可能価格を算出します。この「査定価格」が、具体的な売却戦略を立てる上での基礎となります。
査定の種類:「机上査定」と「訪問査定」の違い
- 机上査定(簡易査定):物件の所在地や面積、築年数などのデータだけを基に、現地を見ずに行う査定。スピーディーに大まかな価格を知りたい場合に便利です。
- 訪問査定(詳細査定):実際に不動産会社の担当者が現地を訪れ、建物の状態や日当たり、周辺環境などを細かくチェックして行う査定。より正確な査定価格が算出されます。
売却を具体的に進めるためには、必ず訪問査定を依頼しましょう。
査定を依頼する際のポイント
査定は1社だけでなく、必ず3社以上の複数の会社に依頼しましょう(相見積もり)。これにより、1社の査定額に偏ることなく、客観的な価格帯を把握できます。また、各社の査定額の根拠を比較することで、最も信頼できる不動産会社を見極めることにも繋がります。
相場把握から売却完了まで!戸建て売却の流れと手続き
ご自身の戸建ての相場を把握し、不動産会社による査定が終わると、いよいよ本格的な売却活動が始まります。売却完了までの全体の流れを理解しておくことで、次のステップにスムーズに進むことができます。
主な流れは、「不動産会社との媒介契約」→「売却活動(広告・内覧)」→「売買契約」→「決済・引き渡し」というステップで進んでいきます。
なお、戸建て売却の準備から完了までの詳しい流れや、各ステップで必要な手続きについては、以下の記事をご参照ください。
>>家を売りたい方は必見!戸建て売却の8つの流れや媒介契約の種類を解説
相場を知った上で実践!戸建て売却を成功させるための3つのコツ
正しい売却相場を把握した上で、さらに売却を成功に導くための3つの重要なコツをご紹介します。
コツ①:売却のタイミングを見極める
不動産市場には、取引が活発になる「繁忙期」があります。一般的に、新生活が始まる前の1月~3月と、転勤シーズンである9月~10月は、購入希望者が増えるため、売却に有利なタイミングとされています。可能であれば、この時期に売却活動のピークを合わせられるよう計画を立てましょう。
コツ②:内覧準備を徹底して物件の魅力を高める
相場価格で、かつ早期に売却するためには、購入希望者が物件を見に来る「内覧」の印象が決定的に重要です。「この家に住みたい」と思わせることができれば、売却は成功したも同然です。特に「清潔感」「明るさ」「匂い」には細心の注意を払い、整理整頓と掃除を徹底しましょう。
コツ③:信頼できる不動産会社をパートナーに選ぶ
結局のところ、戸建て売却の成功は、いかに信頼できる不動産会社を見つけられるかにかかっています。査定価格の高さだけで選ぶのではなく、以下のような点を総合的に判断し、二人三脚で売却を進めてくれるパートナーを選びましょう。
- 査定の根拠を明確に説明してくれるか
- 地域での売却実績が豊富か
- 担当者との相性が良く、親身に相談に乗ってくれるか
まとめ:正しい相場把握と戦略が戸建て売却成功の鍵
戸建ての売却を成功させるためには、何よりもまず「正しい売却相場」を自分自身で理解することがスタートです。
- 公的データやポータルサイトを活用し、大まかな相場観を養う。
- 戸建ての価格がどのような要素で決まるのかを理解する。
- 必ず複数の不動産会社に訪問査定を依頼し、プロの視点から正確な価値を把握する。
そして、相場を知った上で、最適なタイミングで、物件の魅力を最大限に高め、信頼できる不動産会社と協力して売却活動を進めていく。この一連の戦略的な流れが、あなたの戸建ての価値を最大化し、後悔のない売却へと導いてくれるはずです。
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